金曜日の夜、パリの電話が鳴った。知らない番号だった。パリは少し迷ってから、出た。
あいて: もしもし。ムニラさんのお宅ですか。
子供みたいな声だった。でも話し方は大人みたいだった。パリは混乱した。
パリ: いいえ、違います。番号が違うみたいです。
あいて: あ、すみません。一番が七みたいに見えました。
パリは笑った。相手も笑った。笑い声は本当に子供みたいだった。
あいて: 実は、ムニラさんは私の同級生でした。十年会っていません。
パリ: そうですか。探しているみたいですね。
あいて: はい。でも番号を間違えたみたいです。三回目です。
パリは少し考えた。学校に ムニラという名前の友達がいる。年は合わない。同じ人ではないみたいだ。でも名字を聞いてみた。
名字は同じだった。ムニラの母の名前も ムニラだ。親子で同じ名前なのだ。
パリ: 娘さんの友達です。伝えておきます。
電話を切ってから、パリは窓の外を見た。十年という長い時間を考えた。自分も十年後、誰かの顔が見たくなるのかもしれない。