拝啓 桜の花が美しい季節となりました。先生はお元気でいらっしゃいますか。
ご無沙汰しております。二年前に卒業したムニラです。
あのころ、私は日本語が苦手でした。教室で一度も手を上げませんでした。先生は「間違えてもいいですよ」と何度も言ってくださいました。
今、私は町の小さな会社で働いております。先月、初めて日本のお客様と電話で話しました。
緊張しましたが、最後まで日本語で話せました。三度間違えました。でも、相手は最後まで聞いてくださいました。
電話を切ったあと、先生の一言を思い出しました。間違えてもいい。あの言葉がなかったら、私は話さなかったと思います。
今でも日本語は上手ではありません。辞書を毎日開きます。でも、もう怖くありません。
桜が咲くころ、学校へ伺いたいと思っております。その時は、ぜひお話しさせてください。
朝晩はまだ冷えます。どうぞお体を大切になさってください。
敬具